開発日誌 1/1

あけましておめでとうございます！今年から新シリーズ，スパナくんの開発日誌をお送りできたらいいなーっていうノリで書いてみました(笑)訪問者のスピンオフみたいなものだと思ってください．気が向いたらひばりさんたちも出てくるはずです（ぇ）

・１月１日　お正月

　あけましておめでとうございます（ジャッポーネの挨拶はこれだって正一が言ってた）

　今年からちびモスカの開発日誌をつけることにした．まずは記録用のカメラを内蔵．ボンゴレにビデオレターとか送ってみよう．通信機能をつけるのもいいかもしれない．今度相談しないと．

 

「スパナ，新年早々何やってるんだい？」

　スパナくんの研究室に正一くんがやってきました．あ，ここからは訪問者と同じく実況形式でお送りします．

「開発日誌つけてる．正一こそどうした？」

「百蘭サンが日本の正月をやるって言いだしてね…スパナも来るかい？」

「行く．でも何をするんだ？」

「あの人が何をするかなんてわからないよ．今は百蘭サンなりの餅つきをしてる．言っておくけど正しい日本文化じゃないからね」

　お腹を抑えながら百蘭さんの部屋へ向かう正一くん．あの扉の向こうではいったい何が起きてるんでしょう．

「お，やっと来たね正チャン」

「スパナも連れて来たんですけどいいですよね」

「モチロン．餅つき一緒にやるかい？」

　にこにこしながら餅つきをしている百蘭さん．でも何か変な音してません…？

「中身はマシュマロですけどね」

「白いし柔らかいし大した違いじゃないさ」

「ふにふにしてる時点で変ですよ」

　どうやら中身は餅じゃなくてマシュマロのようです．マシュマロで餅つきしても変化無いですよね．それでも楽しいんですか百蘭さん．

「うん，楽しいよ．でも飽きてきたから書き初めでもしようか」

「飽きたからって書き初めを始めるんですか…」

　溜息をつく正一くんを放置してスパナくんまで準備を始めました．いったい何を書くんでしょうね．

「これって今年の抱負っていうのを書いたらいいのか？」

「２日にめでたい歌とか句を書くのが正式らしいけど何でもいいよ」

「ちなみにあれは？」

　そう言ってスパナくんが指さしたのは百蘭さんの書き初め．何かへにょんってした文字で書いてありますね．

「“正月は冥土の旅の一里塚”って百蘭サンそんな言葉どこで調べたんですか」

「正月について調べてたら出て来たんだよ．正月は門松でもいいみたいだけどね」

　正月そのものはめでたいけど，寿命が近づくって捉え方をするとめでたくなという意味です．めでたいけどめでたくないって話ですかね？

「今の正一みたいだな」

「やめてくれ．今年一年この調子だなんて耐えられない」

「正チャンは苦労症だからね」

　原因はあなたですよ，百蘭さん．

「何か言った？」

　何でもありません．ごめんなさい．マシュマロ進呈しますから！

 

　正一に誘われてジャッポーネのお正月をやってみた．書き初めもしたけど書くことが思いつかなかったから酢花゜って書いてスパナの型を押しておいた．正一は「ちょっと違うけど君らしくていいと思うよ」って言ってた．そのうちボンゴレたちにちゃんとしたお正月を教えてもらおう．