Katze's Spuren
色んなものが好き勝手に並ぶ空華のブログです.
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カルタ大会 1
大変お待たせいたしました!アモさんの1000hitリクのカルタ大会です
なんか気合い入れていろいろ詰め込んだら長くなったので分割します.3くらいで終わりたい(ぇ)
なんか気合い入れていろいろ詰め込んだら長くなったので分割します.3くらいで終わりたい(ぇ)
「ねぇ鈴音,今日はカルタ大会だって言ってなかった?」
「えぇそうよ.でも普通のカルタ大会じゃつまらないでしょう?」
「まぁそうだけど…収拾つく気がしないわね」
微妙に疲れた表情でいつものメンバーを見渡す雅.今日はイベント不足解消を目的としたカルタ大会が行われるらしい.ちなみに主催は鈴音と響だ.
「何が起きても雅と皇海嬢に危険はないから心配しなくていい.俺たちは参加しないけど,透を参加させるからな」
「つまり俺たちは危険を覚悟しろってことか?お前,自分と神谷が高みの見物だからって何仕掛けたんだよ」
すでに何となく危険な雰囲気が漂っているが,彼女たちが主催するカルタ大会は宝探しのような形にされている.そのため集合場所になっているのは部室だ.
「では簡単にルールを説明します.エリアは中等部の敷地内.様々なところに置いてあるカルタを探して,必要な場合はミッションをクリアしてください.いち早くゴールにたどり着いたペアの優勝です」
「そろそろ始めるか.お前ら遊びだからって手ぇ抜くんじゃねぇぞ?ゲームスタートだ!」
千鶴が説明を終えた後,跡部の一言で各ペアが一斉にスタートした.だが雅は何か思案するように皆を見送って,ようやくペアの正宗を振り返る.
「じゃあ“いつもの場所”へ行ってみようか」
「別にいいけど何でだ?」
「響くんと鈴音が私たちを普通に参加させるとは思えないから」
にっこりと差し出される雅の手を取って正宗は“いつもの場所”へ向かって歩き出した.
「さすが雅.私たちの意図にちゃんと気づいてくれたみたいですね」
「雅だからな!」
「響会長,いつものことですが意味がわかりませんよ」
「あら,呼び方が変わったんですね?」
「なんでもいいがちゃんとモニターしてろ…」
いつもに増して手に負えない状況を眺めて跡部は深くため息をついた.
「よりにもよって,何でお前と組まなきゃいけないんだ」
「呉奈さんの指示だからです」
「そんなことは知ってる!」
珍しく叫ぶ日吉を冷静に眺める跡見.このふたりをペアにしたのは鈴音らしい.
「なら聞かないでください.とりあえず校舎に行きましょうか」
「コートはいいのか?」
普通に考えれば一番近くのテニスコートから探すべきだ.だが跡見は何の躊躇いもなく校舎へと歩き出している.
「はっきり言って勝敗に興味はありませんが,足止めされるのは嫌いなので」
「相変わらず自己完結だな,お前」
「日吉には極力説明していますよ」
跡見の思考は理解できなくても判断が正しいのは知っているので日吉は大人しくついて行った.
「あれ?日吉たちはコートを探さないんですね」
「若にも考えがあるんだろ.俺たちもさっさと始めるぞ,長太郎」
定石どおりに近くから探し始める宍戸&鳳ペア.観客席をおりてコートに入るふたりを待ち構えていたのは準レギュラー達だった.ベンチにはジローと樺地もいる.
「宍戸さん,ラケットと一緒にメモがありますよ.えーと『準レギュラー100連戦(10戦ごとにカルタ1枚進呈)』って書いてあります」
「なんだそれ」
「あ,続きがありますね.『追伸.ジローちゃんが納得したらゴールへ直行☆』…書いたの鈴音さんですね」
とびっきりの笑顔が宍戸と鳳の脳裏に浮かぶ.その裏に何があるかわからないと知っているふたりは微妙な表情でジローを見る.
「なんかねぇ,試合して俺がすっげーって思ったらゴール教えていいよって鈴音ちゃんが言ってた.審判は樺地がしてくれるんだよね~?」
「ウス」
実は跡部からジローが眠らないように見張るという任務を与えられている樺地だが,いつもどおりの一言で応じる.
「そういう事ならやるっきゃねぇな.気合いれてくぞ長太郎!」
「はい,宍戸さん!」
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HN:
空華
性別:
女性