ケンちゃんの執事

2週間ぶりのケンちゃん更新！今回は怪獣事件です（ぇ）

「謙也さん，どっか行くんすか？」
「エリーちゃんのお散歩や！光も行くか？」
「しゃーないから一緒に行ったりますわ．その辺でこけられたら困るし」
「誰がこけるっちゅーねん！」
「謙也さんが．それよりイグアナ野放しなんすけど」
「エリーちゃんは自分で道わかっとるからえぇねん．勝手にどっか行ったことないし」
「…そっすか」
 
「けーんや」
「げ…」
「あ，白石や．どないしたん？」
「財前，お前とことん失礼やな…．まぁえぇわ，謙也は借りてくで」
「は？」
「白石，とりあえず説明してくれん？」
「オサムちゃんに頼まれてん．謙也，この前の世界史ヤバかったんやて？」
「うっ…」
「世界史やったら俺が見たりますよ，謙也さん．せやから部長は帰ってください」
「光にちゃんと教えてもらうからえぇやろ？エリーちゃんのお散歩中やし見逃してやー」
「アカン．一日くらい散歩せんでも平気やろ」
「クールビューティーなエリーちゃんが太ったらどうすんねん！腹ペコ金ちゃんに食われてまう…！」
「部長，ひどいっすわー」
「うっ…めっちゃ嫌やけど最終手段しかないようやな…」
「いくら謙也さんがアホやからって毒手はききませんよ？」
「わかっとるわ！謙也，オサムちゃんから伝言や」（←ボイスレコーダーを取り出す白石）
　『はよ来な財前没収やでー．白石のトコ戻してまうからなー．ちょっ何言うて…ブチッ』
「白石の鬼ー！俺から光とる気なんやぁ」
「何でそうなんねん！せやから使いたない言うたんや！」
「ホンマにないわ…．謙也さん，散歩は俺が行きますからはよ行ってください．
　部長のトコなんざ戻りたないし，俺のお嬢様は謙也さんだけなんで」
「お前なんちゅう口のきき方を…っ」
「わかった！部屋で待っとってなー」（←白石を引っ張って走って行く謙也）
「覚えとけよ，財前ー！」
 
「うるさ…．ほな行こか」
「グァ」（ぽてぽて　とことこ）
「（話しとる間も待っとったし，ホンマに大人しいな）」
「グ…？」（←何か発見したエリーちゃん）
「なんや？…ってどこ行くねん！」
　ドタドタ　ガサガサ　（←垣根を超えてどこかへ突入）
「あーあ，入ってしもたし．ちゅーかここって部長の庭やん…」
　ガシャン　ドタン　（←破壊音）
「…まぁえっか．壊すんはえぇけど食うたら腹こわすでー」
「グァ！」（←ご機嫌に破壊を続けるエリーちゃん）
「（珍しいもんばっかり壊しよるわ．ざまみろ）」
　～黒歴史回想中～
　　「そっちの鉢はこっち．珍しいやつなんやから丁寧に扱うんやで」
　　「うざ…」
　　「まさか重いとか言わんよなー」（にっこり）
　　「当たり前っすわー」（めっちゃ燃やしてやりたい…）
　　「せや，その辺のやつは燃やした時が一番危ないから気ぃつけや？」
　　「（心読むなや…！）」
　～回想終了～
「ホンマよう耐えたな俺」
「グァー」（←満足そうに帰ってきたエリーちゃん）
「終わったみたいやな．ほな帰ろか」
 
～翌日～
「謙也ー！俺の庭が怪獣に…！」
「…熱でもあるんか？」
「ちゃうわ！自慢の毒草園に怪獣の足跡とミステリーサークルができとんねん！」
「（あぁ，そういや尻尾をスプリンクラーみたいに回しとったな）」
「光ー，白石が変なこと言うとる」
「そんなん今さらや．あ，イグアナに餌やってきますわ」
「俺も行く！」
「ちょお謙也！？」
「光って面倒見えぇよなー」
「謙也さん限定っすわー」
「話きけやー！！！」
 
「（犯人お前とちゃうやろな！？）」
「（ちゃいます．な？）」
「（グァ）」
「（ホンマに仲良うなったなぁ）」