Katze's Spuren
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お正月
書いてる本人が香川の人間であることを先に言っておきます(笑)何か間違っていたとしても家の個性だと思って流してください←
「謙也さん,香川の雑煮作ってください」
「…ここ大阪やで?」
「そんなんわかってますわ.正月ボケとかやめてくださいよ」
「ちゃうわ!いきなり香川の雑煮とか言うからやん」
「年末の特番で日本各地の年越し特集みたいなんやっとったんすわ.そしたら香川の雑煮が美味そうやったんです」
「結構,地域によって特徴あるからなぁ.作るんはえぇけど俺,香川の雑煮なんか知らんで?」
「その辺は心配無用っすわ.ちゃんとレシピは調べてあるんで」
「えーと,ベースは白みそ.具はたいして変わらんな,最後に餅…」
「気づきました?めっちゃ美味そうでしょ」
「あんこ餅いれるん!?」
「あ,ちゃんと謙也さんちから貰って来たんで大丈夫ですよ」
「これって美味いんか…?」
「昔からあるんやし美味いに決まってますわ」
「その自信の根拠は何やねん…まぁえぇわ.同じ西側の土地やし食えんことはないやろ」
「謙也さんって順応性高いっすよね.ヘタレやのに」
「ヘタレ関係ないわ!」
「いつも思うんですけど,謙也さんってレシピ見る意味あるんすか?」
「そらあるで.分量とか具の切り方とか」
「切り方?」
「見た目だけやのうて,味が染みやすいように工夫しとる場合もあんねん」
「へぇ.つーか,分量って謙也さん適当やんか」
「適当って失礼なやっちゃなぁ.目分量や,目分量.割合がわかっとったら後は好みの味付けでえぇねん」
「はぁ…やっぱり俺,和食は向いてませんわ」
「向いてないってそれじゃアカンやろ.一人暮らししたい言うてたやん」
「別に平気っすわ.料理上手な嫁が通ってくれるでしょ?」
「誰が嫁や!」
「ちゃうん?」
「…しゃーないから,たまには行ったる///」
「合鍵,最初にあげますわ」
「くれるん!?」
「当たり前でしょ.あ,でも失くすんは勘弁してくださいね」
「絶対なくさへん!めっちゃ大事にする!」
「あげる前からテンション上がりすぎっすわ.ホンマ可愛ぇ」
「せやかて,嬉しいやん」
「そら良かった.楽しみにしとってください」
「おう!」
「よし,とりあえず完成やな」
「見た目はまぁ普通っすね.あ,でも餅が溶けて小豆でてきとる」
「はよ食べ.溶けすぎたら食いにくいで.餅ぜんざい苦手やろ」
「餅ぜんざいは美味いけど食いにくいんすわ.ほな,いただきます」
「どーぞ.俺も食ってみよ…お,意外といけるやん.光,濃さとかいけるか?」
「完璧っすわ.謙也さん,来年から毎年これがえぇです」
「毎年作りに来いっちゅーんか!」
「年明け最初に謙也さんの手料理ってめっちゃ幸せなんすけど」
「…お前,ホンマに俺のことのせるん上手いよな」
「人聞き悪いっすわー.好きやからこそ,やで?」
「もうえぇからはよ食うてまえ!」
「(1年の最初と最後に一緒ってえぇですね)」
「(せやなぁ.とりあえず一緒に初詣行こうや!)」
「(別に神頼みせんでも受かりますよ?)」
「(気分や気分!)」
「(ほな,謙也さんは俺のことお願いしてくださいね)」
「(光は?)」
「(謙也さんが笑って過ごせますように)」
「(あーもーめっちゃ好きや,アホ…///)」